きょうだい児サバイバル戦記

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~最近読んで面白かった本~

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最近読んで面白かった本をいくつかご紹介します☆

まずはこれ、「きょうだい児サバイバル戦記」

弟は重度の知的障害、両親はカルト宗教にハマっていた作者の生い立ちが描かれたエッセイ漫画です。

…これ、今まで読んだどんなエッセイよりも壮絶でした。。

両親はカルトに夢中のため、小学生の頃から弟のお世話を1人で担わされていた作者の葵さん。

無職の父親は、母親へのDVを繰り返し、母親は家でと薬の過剰摂取(オーバードーズ)を繰り返します。

そのたびに葵さんは、弟と自分の食事の世話、救急車の手配などを余儀なくされます。

弟さんも、障害が分かった当初は、葵さんが言葉を教えると、少し覚えることができたいたそうなのですが、両親がそれを阻止!

結局、話すことができず、それもあり頭を壁にぶつける自傷行為や、道路への飛び出しや暴れるなどの問題行動も伴うようになってきます。

両親はカルト活動で忙しく、不在なため、葵さんはいつでも気を張って弟を見張らなければいけない状況。

くわえて、小学校5年の担任だった女性教師がひどい人だったようで、クラスの上層部とタッグを組んで、次のいじめの標的を指示するなど、ありえない人格の持ち主。

ネグレクトを受けて、クラスからも浮いていた葵さんも当然、いじめの対象となり、家にも学校にも居場所がない辛い時代が続いたそうです。

本当にひどい時期の記憶はない、と書かれていて、そりゃーそうだよなと思う内容でした。。

どこにも救いがない!

あまりのひどさに耐えかねて、近所の人に救いを求めても「関わらないで」と言われる始末。

現在、50代の作者さんですから昭和の時代だとしても…この福祉支援のなさはひどすぎる!!

それでも、この人のすごいところは、こんな絶望の中、自分が助かる方法は何かと、冷静に分析して、それは「勉強」だと考え付いたところ。

そして、それを強要されるカルトの講義を合間を縫って実行し、優秀な成績を維持します。

最終的には、親の唯一許した大学(早慶の経済学部)に合格してしまうのです。

さらに、途中で打ち切られた仕送りの補填するため、1名しか得られない返済不要の奨学金までGetする優秀さと努力っぷり!

だって、両親とも中卒ですよ?大学のレベルとか学習内容知らずに、東大か早慶に行け!って言ってるんですよ?

それでも、意地と努力で実行してしまう「生きる強さ」に私は感動してしまいました!

それと同時に、それでも(こんな親でも)親の願いを叶えてあげたい…と思う子ども心にとても胸が締め付けられるような気がしたのです。。

これだけ壮絶な生い立ちだったら、きっと大人になってからも精神的に苦しめられる部分が少なからずあると思うのですが、それでも子どもって親の期待に応えようとするものなんだなぁ。

よく、親は子どもの成果に一喜一憂しないほうがいいというのは、こういう所以なんだなーと思わされ、

また、親である自分の子どもへの影響力の大きさに、ちょっとたじたじになってしまうのでした。

まぁ、葵さんも最終的には親と絶縁してるんですけどね。

まぁ、当然です。

それにしても、学もなく、職もなく、すっかり威厳をなくしたにも関わらず、えばりたい父親の、葵さんへの発言が、小学生男子より低次元すぎて…なんもいえねー

「ブス」「バカ」「アホ」としか話しかけてこない。。

小学生の頃は真に受けて「自分ってブスなんだー」と思っていた葵さんですが

大学生ともなると、「他に言うことないの?」って 笑

特に、自分とは違い学力も高く、優秀な娘に何を言えばいいか分からない、でも見捨てないでほしい、という気持ちの表れのようですが、それがバカとかアホって…なんか悲しくなるのでした。。

めちゃ読み応えあるのでオススメです♪

エホバの証人の実態

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先ほどのほんの両親も途中からエホバの証人に入信しますが、

こちらもエホバの証人2世の方のエッセイ漫画です。

母親がエホバにハマり、兄弟の中でおとなしかった自分が、引っ張り込まれがっつり洗脳されます。

そのまま、信者同士で結婚し、子どもを設けますが、その子が輸血が必要な事態に。

それを期に、カルトに疑問を持ち始め、脱会するまでを描いています。

エホバの証人という組織の、世界で取りだたされている問題や、まぢでハルマゲドン(世界滅亡)を本気で信じてる人たちなんだ!ということにびっくり!

「エホバは子供を殺す宗教だ」といわれる所以がよく分かる本です。

いやーびっくりだよ、ホント。

今を楽しんでいる人は、滅亡後の天国に入れないので、行事やおしゃれはダメ。

男女交際もイベントも楽しいことは、とにかく全部だめ。

それで、ちょっとオシャレしたり趣味を楽しんでる人には、陰湿な陰口や集団無視の刑。

すごい宗教だよ、ホント。

でも、洗脳プログラムは本当に優秀のようで、中の人はどっぷり本気で信じてる。。

改めて宗教の怖さを感じました。

今を楽しんで何が悪い、と思うけどね私は。

過去より未来より、今を楽しむことが一番大事だと思う…!

ってか、今楽しみ方を知らない人たちが、仮に楽園に行けたとしても、幸せに暮らせるとは思えないんだが…。

自分が何をしてたら楽しいのかって分からなくなっちゃてますよ、きっと。

楽しむことだって、訓練が必要な能力ですからね。

ちなみに2巻もあります。

こっちも面白い。

どっぷりカルトに浸かってた人たちが、普通の生活をどう感じるかが分かります。

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