「要約」家族最後の日 植本一子

写真家の植本一子さんの日常をつづった日記です。

本当に、毎日のあったことと、気持ちが赤裸々に表現されています。

あまりに赤裸々すぎて、読んでいいのかなーという部分もあり、他人の日記を読むという

なかなかない機会が嬉しくもあり、なかなか複雑に読み進めました。

表紙にもある通り、実母との絶縁、義弟の自殺、夫の癌などが、淡々とそして正直に語られています。

まぁ、その生活っぷりや思いには賛否両論あるかと思いますが、あくまで日記なので

どう思うか、どう生きるかはその人の自由かと。

その中で、覚えておきたいなー、共感できるわぁと思ったポイントがいくつかありましたので

ご紹介がてら、書いておきたいと思います。

■子どもを産むと、それまで封じ込めていた家族関係の蓋が開いて、噴出する怒りに戸惑うことがある。でも悩んでるお母さんはいいお母さん。問題なのは自分が正しいと信じている人。

→すごく分かるー!なんだか子供を産むと、それまで見ないようにしていた自分と親との関係性が如実になるというか。。改めて自分の育てられ方を見つめなおさざる得ない機会があるんです!

それが、また自分を苦しめるんだー。。そして自分はいい親になれるのだろうかと不安になる。。

でも、悩んでていいんだよと言ってもらえてとても嬉しかったのです。


■親子ではなく1対1の人間として考えて。人として失礼、マナー違反だから怒っているんだから後ろめたく感じる必要はない。許すも許さないもあなたが決めていいし、決めるべき。
→これも強く同感!なるべく子どもを子ども扱いしない、というのが私のポリシー。

自分の所有物ではなく、ひとりの人格として尊重したいなと思うのです。だから、私もイライラしたら怒れるって伝える!質問にはなるべく丁寧に答える!ように心がけているのです。

■誰かに対しての怒りを我慢したら必ず自分より弱い人に吹き出す。怒りは正しく「やった相手」に向かって返すべき。そうしている限りは健康でいられる。

→そうだよなーでもそれが難しいんだよなぁ。これは実体験からもかなり同意!

仕事や夫婦間で嫌なことがあると子どもに当たったりしてしまう自分が本当にイヤ!自分が我慢してるつもりでも、弱いものに影響を及ぼしてしまうんですよね。

■誰に嘘をついてもいいけど、自分にだけはついちゃダメ。簡単なことだけどそれが出来てる人は少ない
→分かるー!八方美人してると自分にも、本当に思ってることが分からなくなるのです。

みんなに好かれなくてもいい。自分が良いと思うこと、イヤだと思うことは自分できちんと認めてあげて、きちんと自分で分かっているべきです。でないと自分が分からなくなっちゃうからね。

■何かから目をそらすために怒りが必要な人。本当に怒るべき相手に怒れないから当たり散らす人。

→家庭内暴力とか虐待とかって、こういう外から受けた圧力を、小さなコミュニティで、自分より弱い相手に向かって発散することから生じているんだと思います。

機嫌の良し悪しはあるよ、人間だもの。でも子どもに八つ当たりする人間にだけはなりたくないよぅ。

いかがだったでしょうか?

ほかの家がどうなっているのか?って誰しもが気になる話題だと思います。

毎日どういう暮らしをして、何を思ってみんな生きているんだろう。

そういった好奇心を、飾らない言葉で満たしてくれるこの本。

秋の夜長にぜひどうぞ☆

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