今年のアカデミー賞を3部門受賞した「コーダ あいのうた」
アメリカ、フランス、カナダの合作です。
家族の中でただひとり耳の聞こえる少女の勇気が、家族やさまざまな問題を力に変えていく姿を描いたヒューマンドラマ。2014年製作のフランス映画「エール!」のリメイク作品です。
なーんか観なくても内容が分かりそうな映画だなと、説明文を読んで嫌煙していたのですが、
AmazonPrimeがめっちゃ推してくるから「じゃあ観てみるか~」という
上から目線&軽い気持ちで観てみたら、思いがけず感動してしまった!!
まず、主人公の高校生ルビーが可愛いし
家業の漁業と、高校生活を必死にこなしてる姿が切ない。
結局、家族と周りの手話通訳をして家計を支える、ヤングケアラーにならざるを得ないんですよね。
で、高校の合唱の授業で、歌の才能を見出されて、音楽大学への進学を目指すのですが
家は貧乏だし、自分がいないと家の事業が回らないし、音楽をやるってこと自体、家族の理解が得られない。
耳が聞こえない親への当てつけだと捉えられてしまったりします。
でも、ずっと家に残って家族のサポートをし続けることはできないと、本人も家族も分かっています。
それでも、大切な娘に頼らざるを得ない家族も苦しい。。
他人の通訳を雇う経済的余裕はないから、ここに残ってサポートしてほしい、という思いと
自分の才能を活かして、好きなことをしてほしいという思いがぶつかります。
その家族間のケンカのやり取りもすっごくリアル!
それもそのはず、実際に聴覚障害のある役者さん達が演じているみたいです。
お父さん役のトロイ・コッツァ-は助演男優賞を獲り、ろう者で初めてオスカー俳優となりました☆
めっちゃ演技うまかった~♪
でね!この映画で感動したのは、高校の合唱発表会のシーンで
歌っているシーンなのに、音がなくなるんです!
聴きに来てくれた家族の目線で、場面が語られます。
一生懸命歌う娘の姿と、それに感動する周りの人々。
歌も音楽もないのに、すっごく感動したシーンでした!
表現方法が斬新で、びっくりしました!
あと、もう一つ。
発表会帰りに、家の外で、
パパがルビーに自分のためにもう一度歌ってくれと頼みます。
歌う娘の喉や頬に触れて、一生懸命音を感じ取ろうとするお父さん。
「音楽のことは、耳の聞こえない自分には分からない」と切り捨てるのではなく
必死にその世界を知ろう、感じようとしてくれている姿に、め~っちゃ感激しました!
テンポも速くて(私の中でこれは結構重要 笑)
まとまりもよくって、すごくいい映画でした!
ぜひ、観てみてくださいな♪
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