「要約」キミのお金はどこに消えるのか 井上純一

ブログをはじめて半年弱。

先日はじめて、Googleアドセンスで20円の収益が出ました!

たった20円!笑 でも初めて稼いだこのお金。なんと嬉しいことか!

もっと多くの人に楽しんでもらえるブログになるよう、努力するのみです。。

一方、ある日子どもの証券口座に振り込みをしたら、いつまで待っても反映されない!

なんでー?と思って調べてみると、本人名義の口座からしか振込しちゃダメだったらしい。。

親である旦那さんの名義の口座から振り込んでしまったのです。

問い合わせると、まず旦那さん本人じゃないと振込取消しの依頼はできないとのこと、

で、旦那さんに電話してもらって処理を進めると、手数料が880円もかかるとのこと!

はぁ~…お金って稼ぐのは大変なのに、なくなるのは一瞬だわー

ちゃんと調べてからやらなきゃダメですね。。反省。

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キミのお金はどこに消えるのか

そんなお金と経済の仕組みを、マンガで分かりやすく解説してくれるのが、この本。

「キミのお金はどこに消えるのか 令和サバイバル編」 井上純一

前作の「キミのお金はどこに消えるのか」の続編となっております。

前作を読んで、日本の経済政策がなんてトンチンカンなことをしているのか!と知って衝撃を受けました。

私、政治とか経済とか苦手で、何回聞いても忘れてしまうし、興味も持てなかったのですが

この本を読んで改めて、国の経済政策が自分の生活にもたらす影響や、政治にちゃんと参加することの大切さを再認識しました。

こういう自分の生活に結び付いた経済の知識や、他の海外の国の政策と比較して、日本がやってることがどうなのかっていうのを学生の時に教えてほしかったよー。

そしたら、もっと若者の政治参加も資産運用も活発になると思うんですがね。

この「令和サバイバル編」は、2019年10月の消費税増税の直前に描かれた内容となっています。

この長引く不景気に、消費税を上げるというのがいかに、間違った政策かを教えてくれます。

日本は財政破綻するか?

まず、前作も含め、この本で一貫して主張されているポイントはこれ!

この本を簡単にまとめてしまうと、こうなります!

■経済を成長させるのに大切なのはインフレ!(理由は後ほど)

■そのインフレと同様の効果が望めるのが消費税の減税

■「消費」が上がらないと「生産性」も上がらない!

 高品質のものには高いお金を払える社会にすることで、より良い付加価値が生まれてくる

■経済では、誰かの赤字が誰かの黒字、個人や企業を黒字にするには、国が赤字になるのが基本

■経済の強敵は「不確実性」!未来は誰にも分らないし、どんな賢い人でも間違える

■そんな中でも、私たちにできるのは、子どもに健康な体と優れた教育を与えること

それぞれを解説!…その前に

日本は、借金大国だから、社会保障を減らして、増税する!

っていうのが最近の政治家が口をそろえて言っていることですが、それって本当?

果たして、日本は本当に経済破綻の危機にあるのか?

答えは「ノー」です。作者によると、まずここの認識が間違っている。

日本は世界最大の貯蓄超大国です。

日本の借金(国債)のほとんどは日銀が買っていて、極めて低金利で安定的に消費されています。

つまり、日本の借金は、家庭内でお金の貸し借りをしているようなもの。

海外に、お金を貸しているくらいで、世界最大の「経常黒字国」なのです。

親が子供にお金を貸してるだけで外に借金はない。家計は黒字です。

もちろん千年後、一億年後は分かりませんが、少なくとも10年後、100年後に日本が経済破綻している可能性は極めて低いのです。

これは、財務省のみでなく、IMF(国際通貨基金)も認めていて、

2018年のレポートでは、「日本は債務と資産のバランスが取れていて、総合的に見て借金はほぼない」と書かれているのです。

にもかかわらず!

そういっている財務省が「1000兆円の借金があり、消費税を上げないといけない」といって

実行してしまったという矛盾…。わけが分かりません。。

このあたりの、経済的に合理的な方法を、なぜか人はとることができないというのは「行動経済学」という別の学問で研究されています。

日本の政治家が消費税増税にこだわるのも、50年前「固定相場制」の時代に、ハイパーインフレで円の価値が暴落してしまう時代のまま、感覚が更新されていないからではないか、と考察されています。

頭のいい(はずの)政治家が、50年前の感覚で止まっているなんてまさか~、と思いますが。

「人間は変化よりも、安定を取る傾向にある」のです。たとえ変化しないことで損をしても。

これを「現状維持バイアス」と呼びます。

まぁ、本当の原因は分かりませんが、とにかく日本は経済を復活させるのとは逆の政策ばかりやっている!

これは事実のようです。そのあたりを詳しく見ていきましょう!

■経済を成長させるのに大切なのはインフレ!

物価が上がるインフレ。

私たち消費者には、あまり嬉しくないインフレですが、経済成長には欠かせません。

これが結局は、私たちの生活を豊かにしてくれます。

インフレが経済を成長させる仕組みはこれ!

・インフレになるとお金の価値が下がる → お金をモノに変えようする

・投資が増える

・企業はもっと儲けようと雇用を増やす

・労働者がよりよい給料を求めて転職&その食い止めで給料UP

・労働者がお金を持ち、消費が増え、物価が上がる

・さらに投資が増え、国の税収が増える

・日銀の政策金利が上がる

⇒投資の活発化でお金が動くことで、給料も税収も増えるというプラスのスパイラル♪

■インフレと同様の効果が望めるのが消費税の減税

このインフレと同様、物価を揚げる効果があり、かつ私たち消費者が払うお金を減らせる

とても良い方法が、実は「消費税を減らすこと」

でも、ここで浮かぶのが、税収が減ってしまって国は大丈夫なのか?ということ

実は、「不景気の時は、政府が赤字を出すと、赤字が減る」のです。

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ややこしいですが、政府が赤字をかぶると他の人が黒字になり、最終的には政府も黒字になるのです。

仕組みを簡単にご説明。

日本経済に参加しているのは①政府 ②民間 ③海外の3人。

このうち③海外は、海外の事情で動くし、日本は消費の多くを国内に頼っているので除外します。

で、②民間を企業と個人に分けます。

登場人物は1⃣政府 2⃣企業 3⃣個人の3人となりました。

この3人のうち、不景気にお金を使えるのは1⃣政府だけ。

2⃣企業は雇用も投資も増やせない、3⃣個人もお金がないから消費を増やせない。

でも!1⃣政府だけは、自分で国債を発行できるからお金を使えるのです。

ここが!国と家計の大きな違い!

家庭ではお金を生み出すことはできないけど、国は自分でお金を発行できるのです!

で、国が赤字をかぶってお金を使ってくれると、企業と個人の経済活動も活発になり、

やがて国の税収も増え、国の赤字もなくなるというシクミ!

誰かの赤字が、誰かの黒字となる。これが会計の基本です!

そして、不景気の時に赤字をかぶれるのは国だけなのです。

だから今、国がやるべきなのは減税して経済を活性化すること!

なのに日本が行ったのは、消費税のUP…

国が破綻寸前の危機まで行って、一時的に消費税を上げた国、アイスランドでさえ

現在はインフレ率が2%を切ったので、消費税を下げているというのに!

物価上昇目標2%を達成していないのに!超黒字国なのに!消費税を上げている日本…世界的に見ても異様です。笑

■「消費」が上がらないと「生産性」も上がらない!

「生産性」ってなに?

「生産性」とは、お金とか効率とか、ある一定の単位を与えたときに生み出せる「付加価値」の効率のこと。

つまり、小さな力で大きな成果を生み出すことが、「生産性」が高いといえます。

この「生産性」は経済成長には欠かせません。

で、この「生産性」を上げるために必要なのが「消費」を上げること。

買う人たちがいて、かつ高品質なものを高価格で買ってくれたら

企業はより高品質なものを作ろうと企業努力をします。

しかし!この「生産性」を上げることを勘違いしている人が多い!

従業員の給料を下げて、あるいは長時間働かせて生産効率を上げようとしている企業がいると

労働者はお金がないし、時間もないし、体力もないので消費をしなくなる。

そして企業はより良いものを生み出せなくなる、という負のスパイラルへ。

これを食い止めるのが、前述した国がお金を使うことなんですね。

■経済の強敵は「不確実性」!未来は誰にも分らないし、どんな賢い人でも間違える

この本を読んで、一番衝撃を受けたのがココ!

18~19世紀の社会学者マルサスさんについてです。

この人は当時、最先端の社会学者で、とっても頭のいい人です。

ところが!この人の書いた「人口論」という本が世界を大混乱に陥れます。

その内容は、「人口は弓なりの曲線を描いて急速に増えるが、食料はそうはならない。

つまり、食料は将来必ず不足し、人類は滅亡する!」というもの。

21世紀を迎えた今では、これが間違いだったということが分かります。

まぁ、それは20世紀初頭のハーバーボッシュ法の発明で、農業の生産性が爆発的に上がったことなどが原因なのですが、そういうイノベーションは考慮されていなかったんですね。

でも、この「人口論」は、世界にとんでもない影響を与えます。

まず、ダーウィンの「進化論」は、「人口論」の影響で生まれました。

そして、その「進化論」をもとに、優秀な人間を交配によって生み出そうという思想のもと生まれたのが、ナチスの「優生学」なのです。

ナチスだけでなく、日本の「優生保護法」や共産主義の「計画経済」、中国の「一人っ子政策」などもこの影響を受けていると言われています。

1人の思想がこんなに影響を及ぼしてしまうなんて恐ろしい…

さらに、恐ろしいのは、マルサスが書いた時点では、この「人口論」は正解だったこと。

つまり!どんなに優秀な人間でも、間違える!先を見通すことはできないのです。

間違わない人間はいない!永遠に正しいことなど存在しない!

これが、経済における最大の敵「不確実性」です。

■私たちにできるのは、子どもに健康な体と優れた教育を与えること

上記のように、未来は誰にも見通せません。

どんな賢い人でも間違えるし、絶対に正しい方法も存在しません。

だからこそ! いま私たちにできることは、

ありもしない未来のために、今を犠牲にするのではなく、今の市場を活発にすること!

これに尽きます。

未来の子どもたちに国の借金を担わせないために、国がお金を出し渋った結果が今の、超不景気と少子化をもたらしました。(そもそも日本は財政危機にないのに!)

バブル崩壊からその後20年にわたるデフレまで、日本の大失敗は世界でも超有名です。

この反省を活かして、国が減税と社会保障の充実を行い、個人が安心してお金を使える市場の基盤づくりをすることが、とても大事なのです!

そして、たとえ世界がどう変わろうとも、人間の肉体と知性は奪われません。

子どもに、健康な体と優れた教育を与えることが、今私たちにできる最も大事なプレゼントです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

経済と自分たちの生活がぐっと近づいて、国の政策や政治が身近な話題になったような気がしませんか?

そして…日本の政治が、世界的に見るととんでもなくアホなことをやっていることに気付きます。。

これを変えるのは私たちなんですね。

今まで選挙に何の意味も見出せなくて、行ってなかったですが反省!

自分たち、自分の子どもたちの生活を守るためにも、ちゃんと意思表示しなきゃ!と思いました☆

興味のある人はぜひ、読んでみてください!面白いですよ♪

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