「死ぬ」ってなーに?
私は、親しい身内が亡くなったときに、「死」をどうとらえていいか分からずに、いろいろな本を読みました。
その中の一冊がこの本です。
旦那さんを看取り、看護師であり、かつ僧侶である玉置妙憂さんが、自身の死生観を語ってくれています。
あ、「死」って異常な、重たいものじゃなくて、こんな風に軽くとらえていいんだ。
全然、特別なことじゃなくて普通に身近にある、当たり前のことなんだ。
と、心がスッと軽くなったのを覚えています。
「死のきっかけを意識しすぎないで。生まれたことですべて達成し終えている。ただあちら側に戻るだけ」
「そもそも人間は孤独なもの。孤独死はさみしくなんかない。むしろ孤高死」
「自殺願望は48時間で終息する。2日間だけ乗り切って」など
知らなかった!面白い!という目からウロコのメッセージが盛りだくさんです☆
読むと心が軽やかになりますよ♪
看護師僧侶の妙憂さん!「いい死に方」ってなんですか?
・どうせ死ぬのに、なんで生きるんですか?
→今生きているから生きるだけ。いずれはあちら側に戻る、バタバタしなくてもいつか必ずあちら側にいく。
・死のきっかけに意識を向けすぎない。
生きているから死ぬ。がんや交通事故、自然災害はきっかけにすぎない。あれさえなかったらとは考えない。生まれたことですべてを達成し終えている。どんな選択をしても結果は同じ。
この考え方、すごく救われるー!
・人が生きることは「飛行機が飛ぶこと」に似ている。
根本的には、離陸も着陸も独り。着陸のことばかり考えずにフライトを楽しむ。着地後は楽しいことが待っているかも。
・家族に囲まれて死ぬのがベストだとは考えない。
孤独死は孤高死。そもそも人間は孤独なもの。なにがベストかは人それぞれ。亡くなるときの気持ちが来世に影響する。引き留めると成仏できないかも。1人の方がいい場合も
・分からないものを分からないまま飲み込む力をつける
何でも白黒つけない。あきらめる、任せる、委ねる事も大事
・考え方が合って、心が落ち着く宗教があればそれも選択肢の1つ。
ただ、「〇〇を信じれば救われる」ではなく、「〇〇を信じたら楽になった」という人生を豊かにする道具として利用することが大事
・死んだらどうなるか?
→極楽浄土、輪廻転生、融合など5種類の考え方があるが「死後の世界はある」と考えておいた方が、お得
・自分を生かしているものにすべて委ねる。生きているから意味や死を求めない。何をさせたいのかを感じ取り、流れに身を任せると楽。老いもあるがままでいい。
・老後の貯金よりも、「助けて」「手伝って」と他人を頼れることが重要。自分の老いを受け入れること。
これ、しっかりと心にとめておきたいものです。。
・治療法も死ぬ場所も後悔しない選択肢はない。世の中のどこにも正解はない。何を選んでも後悔するものと思っておくこと。
・陰と陽があって当然。自分の闇の部分も認めてあげる。認めて初めて先に進める。
・迷ったときは無理に動かずじっとしている。すると「大きな力」が流れを作っていく。
・上手くいかないときは何かを手放す。1つ捨てれば1つ入ってくる。
虚無感やイライラ、人に冷たくしてしまうのは自分の違和感に気づけてないからかも。本来の自分とは違う場所にいるのかも。
・自殺願望は前頭葉の炎症。48時間で終息するので、そこを乗り切る。自殺した人のことを「思って」あげる=回向(えこう)徳を積んで回すことで救うことが出来る。
・死に方や生き方について話題にしておくことで、いざというときの判断材料をもっておく。
医者としっかり会話して、どういう風に助かるのか?を確認する。医者は直接的な表現を避けがち。とりあえず余命を延ばす不必要な治療かも。
「起こったことがベスト」だと考える!
・余命の短い人に出来るは、邪魔をせずただそこに居て話を聞くことのみ。
否定も肯定もせず「うん」「うーん」と相槌を打ちながら聴く。リアクションをとった方が何かをしてあげた感があり聴き手は楽だが、それはしない。聴き手も辛くなるので、感じた心のつらさを家族以外の友人や看護師に吐き出せるといい。ペットや海でも。吐き出せないとまた聴いてあげられない。
・身近な人を亡くしたとき、やりたいこと、泣くことを我慢しない。
ディズニーで現実逃避、「泣きモード来ました!」と宣言して泣く。自分を甘やかして気の済むまで悲しみの底に沈んでいていい。嵐の時は去るまでじっとしていればいい。
・死んだ人には思いを飛ばしてあげることだけで充分。亡くなった人に思いを馳せること。仏壇や墓参りは生きている人のためのもの。アクセスポイント
仏壇やお墓など、かたちにこだわらなくていいんですね☆
・拠り所、いざとなったら自分が戻れる場所、自分の軸=アクセスポイント
なんでもアクセスポイントになり得る。本でも音楽でもぬいぐるみでも亡くなった人でもペットでも。これだと思うものを自分の胸の中にどんどん大樹のように育てる
まとめ
どうでしたか?
興味深い内容だったのではないでしょうか?
「過去や未来を救うのではなく、今信じて楽になるよう宗教を利用する」とか
「どんな選択をしても正解はない。後悔はするもの」など
知っておくと心がラクになるエッセンスがいっぱい詰まっていると思います。
自分を飾らず自然体で死に向き合う 玉置妙憂さん の姿に共感を覚えました☆
気になる方は、ぜひ読んでみてください♪
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